CoQ10(ユビキノン)について本当のことを知っていますか?
CoQ10情報 - 2010年10月22日 (金)
CoQ10(CoQ10:コエンザイムQ)は、サプリメントとして有名ですが、もともとは医薬品として心臓病の治療薬としてエーザイより販売されていました。
CoQ10の成分は、ユビデカレノン(ユビキノンともいいます)で医薬品として「ノイキノン」という商品名( 製造販売元エーザイ)で30年前から販売されています。一般用医薬品(店頭品)としてはユビテンS(エーザイ)の名で販売されています。
CoQは、Coenzyme Q(コエンザイムQ:補酵素Q)の略です。Coenzyme(補酵素)は、酵素の酵素作用を、補う作用のある低分子量有機化合物のことをいいます。CoQは、Coenzyme(補酵素)の多くと同様に、電子の受容体(水素受容体)として、働きます。
CoQ10は、ミトコンドリアの電子伝達系の必須因子として、また、抗酸化物質として、生体内では重要な物質です。
ユビキノンは、哺乳動物では、イソプレン単位の数が、10ケなので、Q10といいます。 ユビキノン(Q10)は、補酵素(コエンザイム:Coenzyme)として機能するので、CoQ10(Coenzyme Q10:コエンザイムQ10とも、呼ばれます。
CoQ10は、体内では、肝臓で、メバロン酸から、生合成されます。
CoQ10の生合成の経路は、コレステロールと途中まで同じ経路なので、コレステロールの合成を阻害するHMG-CoA還元酵素阻害剤のスタチン系薬剤を投与すると、CoQ10の産生も低下してしまいます。
また、CoQ10の体内での合成には、チロシン(tyrosine)からキノン核(quinone nucleus)を生成する為に、ビタミンB6が必要です。
CoQ10は心筋細胞内でATP産生を促すものとして医薬品として開発されました。
CoQ10は、医薬品として心筋細胞のATP産生の増加を期待して、心不全の治療に、従来から用いられて来ましたがとくに重篤な副作用の報告はないとされています。医薬品名は「ノイキノン」(エーザイ株式会社)で、1回10mg、1日3回、食後に経口投与(内服)します。ノイキノンは、虚血性心疾患、高血圧症やリウマチ性心疾患等に基づく、うっ血性心不全の自他覚症状(浮腫、肺うっ血、肝腫脹や狭心症状等)に対して、有用性が認められています。CoQ10は、近年、サプリメントとしても、販売されており1日60~100mg、食後に内服されています。
CoQ10は、生体内では、心臓、腎臓、肝臓、筋肉などのミトコンドリアに多く含まれていてミトコンドリアでの電子伝達系で、電子伝達に関与しています。
血液中のCoQ10の濃度は、年齢で変化しませんが、組織の細胞中のCoQ10の量は、加齢と共に低下してきます。とくに最近、アルツハイマー型認知症などでは脳細胞で低下している可能性が示唆されています。
CoQ10は、細胞(肝細胞)内では、 CoQ10や、ビタミン類(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン、ナイアシン、パントテン酸)や、カルニチンは、糖質(ブドウ糖)を代謝し、脂肪酸を合成する際や、脂肪酸をβ-酸化により分解して(燃焼させる)、ATPなどのエネルギー源を得る為に必要です。
CoQ10は、野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)、大豆、ピーナッツ、背の青い魚(イワシ、サバなど)、鶏肉、牛豚のレバーなどの食品に含まれています。
CoQ10は、抗酸化物質として、生体内で重要な物質です。
血液中での抗酸化作用は、ビタミンCや、ビタミンEより、強いとされています。
注1:ノイキノン錠5mg/ノイキノン錠10mg/ノイキノン糖衣錠10mg/ノイキノンカプセル/ノイキノン顆粒の添付文書(エーザイ株式会社)によると、総症例数5,350例中、78例(1.46%)に、以下のような副作用が、報告されています。(副作用発現頻度調査終了時)
消化器:0.1~5%未満
胃部不快感、食欲減退、吐気、下痢
過敏症:0.1~5%未満
発疹
血清中のCoQ10(ユビキノン)濃度の正常値は、0.53~0.83μg/mlとされています。(内科61巻6号1165頁、1988年)
血清中のCoQ10(ユビキノン)濃度は、肝硬変、心不全、心筋梗塞、脳血管障害発作、 血清中のCoQ10の、日本人の平均値は、約0.76nmol/mlと言うデータもあります。
参考文献
・ハーパー・生化学(原著14版、三浦義彰監訳、丸善株式会社、 1975年).
・ヴォート基礎生化学(東京化学同人、第1版第4刷、2003年).
・鈴木紘一、他:ホートン生化学 第3版(東京化学同人、2005年、第3刷).
・シンプル生化学(改訂4版、南江堂、2003年).
・南山堂 医学大辞典(南山堂、1975年).
・戸嶋直樹:理解しやすい化学IB(文英堂、2001年).
・岡本正志:コエンザイムQ10の外用・経口摂取(質疑応答) 日本醫事新報 No.4232(2005年6月4日)、97-98頁.
関連記事1:コエンザイムQ10(CQ10)がアルハイマー型認知症に有効?
関連記事2:アルツハイマー型認知症にいいサプリメントは?
関連記事3:CQ10の主なおすすめ商品
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CoQ10の成分は、ユビデカレノン(ユビキノンともいいます)で医薬品として「ノイキノン」という商品名( 製造販売元エーザイ)で30年前から販売されています。一般用医薬品(店頭品)としてはユビテンS(エーザイ)の名で販売されています。
CoQは、Coenzyme Q(コエンザイムQ:補酵素Q)の略です。Coenzyme(補酵素)は、酵素の酵素作用を、補う作用のある低分子量有機化合物のことをいいます。CoQは、Coenzyme(補酵素)の多くと同様に、電子の受容体(水素受容体)として、働きます。
CoQ10は、ミトコンドリアの電子伝達系の必須因子として、また、抗酸化物質として、生体内では重要な物質です。
ユビキノンは、哺乳動物では、イソプレン単位の数が、10ケなので、Q10といいます。 ユビキノン(Q10)は、補酵素(コエンザイム:Coenzyme)として機能するので、CoQ10(Coenzyme Q10:コエンザイムQ10とも、呼ばれます。
CoQ10は、体内では、肝臓で、メバロン酸から、生合成されます。
CoQ10の生合成の経路は、コレステロールと途中まで同じ経路なので、コレステロールの合成を阻害するHMG-CoA還元酵素阻害剤のスタチン系薬剤を投与すると、CoQ10の産生も低下してしまいます。
また、CoQ10の体内での合成には、チロシン(tyrosine)からキノン核(quinone nucleus)を生成する為に、ビタミンB6が必要です。
CoQ10は心筋細胞内でATP産生を促すものとして医薬品として開発されました。
CoQ10は、医薬品として心筋細胞のATP産生の増加を期待して、心不全の治療に、従来から用いられて来ましたがとくに重篤な副作用の報告はないとされています。医薬品名は「ノイキノン」(エーザイ株式会社)で、1回10mg、1日3回、食後に経口投与(内服)します。ノイキノンは、虚血性心疾患、高血圧症やリウマチ性心疾患等に基づく、うっ血性心不全の自他覚症状(浮腫、肺うっ血、肝腫脹や狭心症状等)に対して、有用性が認められています。CoQ10は、近年、サプリメントとしても、販売されており1日60~100mg、食後に内服されています。
CoQ10は、生体内では、心臓、腎臓、肝臓、筋肉などのミトコンドリアに多く含まれていてミトコンドリアでの電子伝達系で、電子伝達に関与しています。
血液中のCoQ10の濃度は、年齢で変化しませんが、組織の細胞中のCoQ10の量は、加齢と共に低下してきます。とくに最近、アルツハイマー型認知症などでは脳細胞で低下している可能性が示唆されています。
CoQ10は、細胞(肝細胞)内では、 CoQ10や、ビタミン類(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン、ナイアシン、パントテン酸)や、カルニチンは、糖質(ブドウ糖)を代謝し、脂肪酸を合成する際や、脂肪酸をβ-酸化により分解して(燃焼させる)、ATPなどのエネルギー源を得る為に必要です。
CoQ10は、野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)、大豆、ピーナッツ、背の青い魚(イワシ、サバなど)、鶏肉、牛豚のレバーなどの食品に含まれています。
CoQ10は、抗酸化物質として、生体内で重要な物質です。
血液中での抗酸化作用は、ビタミンCや、ビタミンEより、強いとされています。
注1:ノイキノン錠5mg/ノイキノン錠10mg/ノイキノン糖衣錠10mg/ノイキノンカプセル/ノイキノン顆粒の添付文書(エーザイ株式会社)によると、総症例数5,350例中、78例(1.46%)に、以下のような副作用が、報告されています。(副作用発現頻度調査終了時)
消化器:0.1~5%未満
胃部不快感、食欲減退、吐気、下痢
過敏症:0.1~5%未満
発疹
血清中のCoQ10(ユビキノン)濃度の正常値は、0.53~0.83μg/mlとされています。(内科61巻6号1165頁、1988年)
血清中のCoQ10(ユビキノン)濃度は、肝硬変、心不全、心筋梗塞、脳血管障害発作、 血清中のCoQ10の、日本人の平均値は、約0.76nmol/mlと言うデータもあります。
参考文献
・ハーパー・生化学(原著14版、三浦義彰監訳、丸善株式会社、 1975年).
・ヴォート基礎生化学(東京化学同人、第1版第4刷、2003年).
・鈴木紘一、他:ホートン生化学 第3版(東京化学同人、2005年、第3刷).
・シンプル生化学(改訂4版、南江堂、2003年).
・南山堂 医学大辞典(南山堂、1975年).
・戸嶋直樹:理解しやすい化学IB(文英堂、2001年).
・岡本正志:コエンザイムQ10の外用・経口摂取(質疑応答) 日本醫事新報 No.4232(2005年6月4日)、97-98頁.
関連記事1:コエンザイムQ10(CQ10)がアルハイマー型認知症に有効?
関連記事2:アルツハイマー型認知症にいいサプリメントは?
関連記事3:CQ10の主なおすすめ商品
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