メディカルハーブとサプリの主な作用は?
番外:エッセンシャルオイルとメディカルハーブ - 2010年05月31日 (月)
主なメディカルハーブの薬理作用と特長を紹介します。【ハーブのお店】日本カタログショッピング
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領域 | ハーブ名 | 種属 | おもな薬理作用 | 備考 |
高血圧,心臓 | ホーソンベリー (西洋サンザシ) | バラ科 | 心臓病の自覚症状改善 (動悸、息切れ) | 「心臓にたまに胸部痛みがする」とか「階段を上るとドキドキする(動悸)、息切れがする」ような人におすすめ。 |
高血圧 | リンデン (西洋ボダイジュ) | シナノキ科 (仏ティユル) | 発刊作用でかぜ、利尿作用(むくみ) | |
腎臓、高血圧、痛風 | クミスクチン (Java tea) | シソ科 | インドネシアやマレーシアで「腎臓のお茶」として知られています。 カリウムを豊富に含むため、高血圧の原因となる塩分や痛風の原因となる尿酸を体の外に捨てる働きを助けます。 | クミスクチンはドイツや中国でも「腎茶」として研究され、実用化されています。 その名前の由来は、花部の長く突き出た雌しべがネコのヒゲに似ていることから、マレー語で「ネコのヒゲ」という意味です。 |
脳機能活性,高血圧 | ギンコウ | イチョウの葉 | 脳および末梢の血流促進。 | 血行を促進し、記憶力や体の活力を高めます。 肩こり、耳鳴り、めまい、冷え症に。 |
脳機能活性 | ローズマリー | シソ科 | かぜ、頭痛、消化不良 | 若返りのハーブと呼ばれるほど抗酸化作用が強く、また血液循環を促進するため、全身の活力の低下や血行不良、リウマチなどに用いられます。 |
高血圧、糖尿病、高尿酸血症、花粉症、貧血 | ネトル (西洋イラクサ) | イラクサ科 | 尿酸排泄促進、増血、月経異常、 ヒスタミン抑制 | クロロフィル(葉緑素)を豊富に含み、血液を浄化して体質を改善するハーブとして知られ、花粉症やリウマチ、痛風、貧血などに用いられます。 |
高血圧、コレステロール | ガーリック | ユリ科 | 強い抗酸化作用があり血圧、コレステロールを低下、 生は殺菌作用、抗ウイルス作用 | 生は殺菌作用、抗ウイルス作用があり風邪にいい。この作用は加熱、乾燥で失われる。 |
高血圧、 | セロリ | セリ科 | 解毒 | |
高血圧 | チャービル | セリ科 | 解熱作用 | |
糖尿病、高尿酸血症 | ギムネマ | インシュリン抵抗性を低下。 | ||
高尿酸血症、リウマチ | ジュニパーベリー | 殺菌作用、消毒作用、かぜの治療 発刊、利尿作用でむくみや泌尿器感染症の改善 | アメリカ先住民が風邪の治療に使用。 | |
糖尿、肥満 | マルベリー | デオキシノジリマイシン (桑の葉) | 高血圧予防、利尿、解熱作用 | 美白成分や腸管からの糖分の吸収を抑え、腸内環境を改善する成分を含むため、美容や糖尿病の予防、ダイエットや便秘の改善に用いられます。 |
糖尿 | ゴーヤー | ウリ科 | ゴーヤーは、すい臓から分泌される インシュリン(血糖値を調整するホルモン)の働きを助けるといわれ、アジアやアフリカ、カリブ諸国では、糖尿病や糖尿病の合併症などに用いられています。 | さらにゴーヤーは、ストレスへの対処に必要なビタミンCを豊富に含んでいます。 |
植物性のトランキライザー(精神安定剤) (不眠と抑うつ症の改善) | セントジョンズワート (西洋オトギリソウ) | オトギリソウ科 | 生体リズムを調整し、ストレスや更年期の不眠や軽度~中等度の抑うつを改善します。 | 生体リズムを調整することで知られ、心身の緊張や更年期の自律神経失調による不眠と軽度~中等度の抑うつ症の改善に用いられます。 |
ストレス、不安、不眠 | カモミール | ローマンと ジャーマン (キク科) | 鎮静効果があり不眠に有効 | リンゴに似た甘い香り。ティーにすると胃もたれにも いい。 |
植物性のトランキライザー(精神安定剤) | パッションフラワー (西洋トケイソウ) | トケイソウ科 | 植物性のトランキライザー(精神安定剤)と呼ばれ、精神不安や心身の緊張に伴う痙攣や痛みに鎮静系のハーブとブレンドして用いられます。 | |
ストレス | サンニン | ショウガ科 (沖縄の方言でサンニン) | 月桃は、ストレスによって生じた心と体の緊張を和らげ、胃腸などの消化器の働きを整えます。 | 活性酸素除去作用のあるポリフェノールを赤ワインの数十倍も含んでいるため、沖縄の長寿に貢献しているハーブとして注目されています。 |
鎮静作用 | ホップ | 利尿作用 | ||
鎮静作用 | バレリアン | |||
リフレッシュ、 食欲不振、消炎 | ペパーミント (西洋ハッカ) | シソ科 | アラブではアルコールの代わりに 飲まれる | さわやかなメントールの香りが心と体に働きかけて消化器系の機能を調整し、食べ過ぎや吐き気、食欲不振や過敏性腸症候群を改善します |
リフレッシュ、 血液循環促進 | ベルガモット、 ローズマリー | |||
リフレッシュ | レモンバーベナ | クマツズラ科 (仏ベルベール) | 消化促進 | |
鎮静作用 | ローズ | バラ科 | 悲嘆や情緒不安を落ち着かせる芳香成分とタンニンを含むため、神経過敏や更年期の抑うつ、神経性の下痢や不正出血などに用いられます。 | |
精神の安定 | ワイルドストロベリー | バラ科 | 利尿作用 | |
鎮静作用 | ラベンダー | シソ科 | 芳香成分が鎮静、鎮痙作用を発揮し、不安や興奮に伴う不眠や精神性疲労、神経性胃炎などに鎮静系のハーブとブレンドして用いられます。 | |
催眠作用 | ディル | セリ科 | 鎮静作用、催眠作用 | |
ストレス | エレウテロコック | ウコギ科 | 抗ストレス作用、防御力強化 | スポーツ選手、宇宙飛行士が抗ストレスと耐久力強化で愛用。ロシアではアダプトゲン(適応素)ともいう。 |
炎症を鎮める作用と婦人科症状改善 | カモミール | (ジャーマン)消炎、鎮静、鎮痙作用と体を温める働きを合わせ持つため、胃炎、胃潰瘍などの消化器系疾患と冷え性、生理痛などの婦人科系疾患に用いられます。 | ||
関節痛、婦人科症状 | サフラワー (ベニバナ) | キク科 | 冷え性、更年期障害 | |
婦人科症状: | ジャーマンカモミール | 学名:マトリカリア (子宮を意味する) | ||
婦人科症状: | チェストトゥリー | 別名:セイヨウニンジンボク、 バイテックス | ||
婦人科症状: | ラズベリーリーフ | フラガリン (バラ科) | 生理痛 | 子宮や骨盤の周辺の筋肉を調整し、過度の緊張を和らげる働きを持つため、生理痛や生理前症候群の緩和や出産準備の目的で用いられます。 |
婦人科症状: | ネトル | |||
婦人科症状: | サフラン | アヤメ科 | 記憶力の増強 | 昔から婦人薬の原料として用いられ、通経作用と 血行促進作用、それに最近の研究では神経の成長を促進することが確認されています。このため適応としては冷え症や更年期の冷え、のぼせ、それに肩や腰の痛みやしびれ、記憶力の増強に用います。 |
婦人科症状: | ゼラニウム | 虫除け | ||
婦人科症状: | パセリ | セリ科 | 婦人病 | |
婦人向き | マリーゴールド (カレンデュラ) | キク科 | 生理不順、消化不良 | カロチノイド色素を豊富に含み、抗菌作用を持つため皮膚粘膜や毛細血管の修復と保護、創傷の治癒を目的に内用と外用で用いられます。 |
婦人向き | ドクダミ | ドクダミ科 | どくだみの名は「毒下し」に由来し、昔から解毒の目的で用いられてきました。 | 利尿作用と緩下作用(おだやかな下剤)をもち、 また強力な抗菌作用を発揮するため、体内の毒素や老廃物の排泄を促して体の新陳代謝を高めます。 |
リウマチ、関節炎の痛み | キャッツクロー | 炎症と痛みを鎮めるので、リウマチや関節炎、神経痛などの痛みに用いられます。 | ||
膀胱炎、前立腺肥大 | ホーステール | トクサ科(スギナ) | 止血作用、利尿作用 | |
泌尿器系感染症 | クランベリー | アントシアニン | 眼精疲労: | |
膀胱炎、頻脈、前立腺肥大 | ソウパルメット | ノコギリヤシ、ヤシ科 | ||
肝臓 | ミルクシスル | キク科 シリマリン | 母乳をでやすくする | 肝臓を守るハーブとして、ストレスやお酒、タバコなどで痛んだ肝臓を修復します。 |
肝臓 | アーティチョーク | キク科 シナリン | シナリンは肝臓の解毒、 コレステロール低下 | 脂肪分解促進で胃もたれ解消 |
肝臓 | 西洋タンポポ | ダンデイライオン | 利尿作用(むくみをとる) | 肝臓、胆のうの働きを高め、脂肪の消化を促すと共に腸内環境を改善して便秘を解消し、また母乳の分泌を促すため妊産婦にも愛用されています。 |
肝臓 | ターメリック | ショウガ科 | 血液凝固阻止、関節炎 | カレーなどのミックススパイス、マスタードの着色 |
肝臓 | ゴーツコーラ | セリ科 | ||
肝臓 | ウコン | ショウガ科 | さらに最近では、「鬱金」(うこん)の文字 が示すように鬱(うつ)に対する効果が大きな注目を集めています。 | ウコンには春ウコン、秋ウコン、紫ウコンの3種がありますが、肝臓に最も効果的といわれているのが秋ウコン(うっちん)で、沖縄の「不老酒」にも配合されており、沖縄の人々が長寿である要因の一つとして考えられています。 |
うがい薬 | セージ (薬用サルビア) | シソ科 | 抗菌作用と収れん作用を合わせ持つため、咽頭炎や口内炎などの口腔疾患と更年期の過度の発汗や母乳の出を抑える目的で用いられます。 | |
かぜ、感染症、免疫強化 | エキナセア | キク科 | 膀胱炎、尿道炎、水虫の予防 | 免疫強化ハーブの代表でインフルエンザや膀胱炎、ヘルペスなどの感染症を予防し、ニキビや水虫、おできや治りにくい傷の治癒を促します。 |
かぜ、感染症、花粉症の予防 | エルダーフラワー | スイカズラ | 田舎の薬箱、マスカット風味、発刊作用。 エルダーフラワーの花から作られた甘酸っぱい風味のコーディアルがある。 フラボノイドを豊富に含むので、風邪のひき始めに服用すると発汗を促すと共に体の抵抗力を増強し、回復を早めます。 | フラボノイドハーブの代表でくしゃみ、鼻水、鼻づまり などの症状を鎮めるため、風邪の初期や花粉症などのアレルギー症状に用いられます。 |
かぜ、花粉症 | タイム | シソ科 | かぜ、花粉症 | 強力な殺菌作用と鎮痙作用、去痰作用を合わせ持つため、咳や気管支炎、喘息などの呼吸器系疾患と食あたりや吐き気などに用いられます。 |
花粉症、咳や痰 | マレイン (ビロードモウズイカ) | ゴマノハグサ科 | 粘液質とサポニンやフラボノイドを含み、粘膜の保護作用と去痰作用を持つため、しつこい咳や痰、慢性気管支炎などに用いられます。 | |
かぜ | ヒソップ | 抗菌、抗ウイルス作用 | ||
花粉症、咳や痰 | ユーカリ | フトモモ科 (オーストリア産) | 血圧、血糖改善 | |
かぜ、真菌感染症 | ティートリー | ユーカリと同じフトモモ科 (オーストリア) | アボリジニーは影のときに木の葉を食べ、体調が悪いときに木の葉のお茶を飲んでいた。免疫賦活作用でインフルエンザの予防にいい。 | 抗菌力があり真菌感染に対する効果的な治療剤になる。手足の爪真菌感染をはじめトリコモナス感染にも用いられます。 |
かぜ | メドゥスィート | バラ科 | 鎮痛・解熱作用 | |
かぜ | クローブ(チョウジ) | フトモモ科 | 強力な抗菌作用と鎮痛作用を合わせ持つため、 歯痛や頭痛、風邪、食あたりにペパーミントやオレンジピール(皮)とブレンドして用いられます。 | |
かぜ、花粉症 | ルイボス | マメ科 | 血液循環や代謝を促進し、アレルギー反応を抑制する働きを持つため、冷え性や便秘の改善、アレルギー性疾患の予防に用いられます | |
偏頭痛緩和 | フィーバーフュー | むし除け | ||
口内炎や咽頭炎 気管支炎 | ブルーマロウ (ウスベニアオイ) | アオイ科 | 粘液質を豊富に含み粘膜を外部の刺激から保護する働きを持つため、口内炎や咽頭炎、気管支炎や胃炎およびそれに伴う痛みに用いられます。 | |
ハイビスカス | アオイ科 | クエン酸を多く含む、疲労回復効果 | クエン酸などの有機酸を豊富に含み、エネルギー代謝を高めるため天然のスポーツドリンクとして肉体疲労時の栄養補給に用いられます | |
食後の口臭防止 | カルダモン | ショウガ科 | ||
ジンジャー(しょうが) | ショウガ科 | |||
チコリ | キク科 | |||
トウガラシ | ナス科 カプサイシン | |||
アロエ | 内服は消化性潰瘍の治癒促進。 | 外用としての用途が有用、内服は消化性潰瘍の治癒促進。 |
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