サラシアと血糖降下作用
ダイエット・糖尿病 - 2010年09月13日 (月)
サラシア、サラシア・レティキュラータ、コタラヒム、コタラヒムブツ [英]Chundan、Kathala Hibutu Tea、Ponkoranti、SO. [学名]Salacia oblonga、Salacia reticulata
サラシアは、インドやスリランカでアーユルヴェーダ天然薬物として伝統的に使用されていた植物です。
サラシアでマグカップを作成し、中に水を入れて成分を溶出して、その水を摂取するなどの方法で利用されていたようです。
しかし、一般に使用されるのは野生種のことが多いため、採取した時期や産地により含有する成分や品質が異なる可能性が大きいと考えられます。
一般に「血糖値を改善する」、「体脂肪を低下させる」といわれていますが、充分なデータは見当たりません。
妊婦や授乳婦の使用については、安全性に関する情報が不十分であるため、使用を避けたほうがよいとされています。
サラシア茶をII型糖尿病患者へ投与したところ、HbA1c値が低下したという予備的な報告があります。
空腹時血糖が110mg/dL以上の境界型および軽症II型糖尿病患者20名(58.0±15.5歳、試験群10名)を対象とした二重盲検プラセボ比較試験において、スリランカ産サラシア根及び幹の水抽出物製剤を2錠×3回/日(サラシア40mg/錠含有)、6週間摂取させたところ、摂取前と比較して、空腹時血糖、HbA1c、BMIが低下したという予備的な報告りますが、この事象については更なる検証が必要です。
健常男性7名(22-35歳)を対象とした前後比較試験において、10-12時間絶食後、スリランカ産乾燥サラシア幹部の水抽出物100mgまたは200mg摂取させ、5分後に糖負荷試験を行ったところ、サラシア水抽出物を200mg摂取させた場合に30分後の血糖値上昇を抑制したという予備的な報告があります。
II型糖尿病患者66名(平均61.3歳)を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、試験食(炭水化物110g、脂質12g、タンパク質18g)とサラシア抽出液240mg又は480mgを摂取させ、0-180分後の静脈血を採取したところ、血清中のグルコースとインスリンのピーク値とAUCが低下したという報告があります。
健常者39名(男性15名、女性24名、25.7±0.9歳)を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、炭水化物150gを含む高炭水化物食を3日間摂取後、試験食(炭水化物75.4g、脂質14g、タンパク質20g)とサラシア抽出物を0、500、700、1,000mg摂取させ、0-180分後に採血したところ、サラシア抽出物を1,000mg摂取させたときにのみ90分後の血漿グルコース値と120分後の血清インスリン値及び0-120分間血清インスリン曲線下面積(AUC)が低下したという報告があります。
・健常者43名(男性20名、女性23名、23.5±0.6歳)を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、炭水化物150gを含む高炭水化物食を少なくとも3日間摂取後、試験食(炭水化物82g、脂質14g、タンパク質20g)とサラシア抽出液1,000mgを摂取させ、0-180分後に採血したところ、45-120分後の血漿グルコース値と60-150分後の血清インスリン値が低下したという報告があります。
副作用・有害事象(安全性情報)
経口で使用する場合は恐らく安全と思われます。単回摂取で1,000mgまで安全に使用できたという報告があります。
サラシアによる有害事象としては、鼓腸や膨満、おくび、腹痛、吐き気、下痢などが起こる可能性があり、これらは用量依存性です。
サラシア抽出液1,000mgを単回摂取させたところ、呼気中の水素量が増加し、軽度の鼓腸が見られたという報告があります。
サラシア茶による有害事象としては、消化不良や軟便が起こる可能性があります。
安全性のまとめ
経口で摂取する場合には恐らく安全と思われます、用量依存的に出現する有害事象として鼓腸や膨満、おくび、腹痛、吐き気、下痢などがあります。
妊婦や授乳婦は、安全性に関する情報が不十分なため、使用を避けたほうがよいとされています。
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サラシアは、インドやスリランカでアーユルヴェーダ天然薬物として伝統的に使用されていた植物です。
サラシアでマグカップを作成し、中に水を入れて成分を溶出して、その水を摂取するなどの方法で利用されていたようです。
しかし、一般に使用されるのは野生種のことが多いため、採取した時期や産地により含有する成分や品質が異なる可能性が大きいと考えられます。
一般に「血糖値を改善する」、「体脂肪を低下させる」といわれていますが、充分なデータは見当たりません。
妊婦や授乳婦の使用については、安全性に関する情報が不十分であるため、使用を避けたほうがよいとされています。
サラシア茶をII型糖尿病患者へ投与したところ、HbA1c値が低下したという予備的な報告があります。
空腹時血糖が110mg/dL以上の境界型および軽症II型糖尿病患者20名(58.0±15.5歳、試験群10名)を対象とした二重盲検プラセボ比較試験において、スリランカ産サラシア根及び幹の水抽出物製剤を2錠×3回/日(サラシア40mg/錠含有)、6週間摂取させたところ、摂取前と比較して、空腹時血糖、HbA1c、BMIが低下したという予備的な報告りますが、この事象については更なる検証が必要です。
健常男性7名(22-35歳)を対象とした前後比較試験において、10-12時間絶食後、スリランカ産乾燥サラシア幹部の水抽出物100mgまたは200mg摂取させ、5分後に糖負荷試験を行ったところ、サラシア水抽出物を200mg摂取させた場合に30分後の血糖値上昇を抑制したという予備的な報告があります。
II型糖尿病患者66名(平均61.3歳)を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、試験食(炭水化物110g、脂質12g、タンパク質18g)とサラシア抽出液240mg又は480mgを摂取させ、0-180分後の静脈血を採取したところ、血清中のグルコースとインスリンのピーク値とAUCが低下したという報告があります。
健常者39名(男性15名、女性24名、25.7±0.9歳)を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、炭水化物150gを含む高炭水化物食を3日間摂取後、試験食(炭水化物75.4g、脂質14g、タンパク質20g)とサラシア抽出物を0、500、700、1,000mg摂取させ、0-180分後に採血したところ、サラシア抽出物を1,000mg摂取させたときにのみ90分後の血漿グルコース値と120分後の血清インスリン値及び0-120分間血清インスリン曲線下面積(AUC)が低下したという報告があります。
・健常者43名(男性20名、女性23名、23.5±0.6歳)を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化比較試験において、炭水化物150gを含む高炭水化物食を少なくとも3日間摂取後、試験食(炭水化物82g、脂質14g、タンパク質20g)とサラシア抽出液1,000mgを摂取させ、0-180分後に採血したところ、45-120分後の血漿グルコース値と60-150分後の血清インスリン値が低下したという報告があります。
副作用・有害事象(安全性情報)
経口で使用する場合は恐らく安全と思われます。単回摂取で1,000mgまで安全に使用できたという報告があります。
サラシアによる有害事象としては、鼓腸や膨満、おくび、腹痛、吐き気、下痢などが起こる可能性があり、これらは用量依存性です。
サラシア抽出液1,000mgを単回摂取させたところ、呼気中の水素量が増加し、軽度の鼓腸が見られたという報告があります。
サラシア茶による有害事象としては、消化不良や軟便が起こる可能性があります。
安全性のまとめ
経口で摂取する場合には恐らく安全と思われます、用量依存的に出現する有害事象として鼓腸や膨満、おくび、腹痛、吐き気、下痢などがあります。
妊婦や授乳婦は、安全性に関する情報が不十分なため、使用を避けたほうがよいとされています。
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