医学的なエビデンス(EBM*)に基づいたサプリ&ハーブ情報(12)
血栓性疾患 - 2010年08月08日 (日)
慢性静脈不全、下肢静脈瘤
ランクA:セイヨウトチノキ(別名マロニエ)
セイヨウトチノキはサポニン[アエスシンaescin (escin):樹皮には含まない]、
フラボノイド、
クマリン、クマリン配糖体[エスクリン]、
タンニンを含みます。
25mほどの高さの落葉樹です。バルカン半島からヒマラヤまでの広い地域でみられます。16世紀にヨーロッパに紹介されました。春の終わりに白い花が直立した穂状花序につき、秋には球状の線褐色の棘状の果実の中に1-3cmの光沢のある赤茶の種があります。
セイヨウトチノキは別名マロニエとして知られる植物です。利用部位は樹皮、葉、花、クリに似た果実ですが、日本では果実は原則として医薬品の扱いです。他の部位も含めて、一般に、「静脈を強化し静脈瘤による症状を緩和する」といわれていますが、科学的に検証されたのは果実の規格化エキスのみです。
ドイツのコミッションE(薬用植物の評価委員会)でも果実のみ承認ハーブで、葉は未承認ハーブに分類されています。
規格化されたセイヨウトチノキの種子のエキスを経口摂取で静脈の疾患(痛み、足のだるさ、張り、かゆみ、浮腫み)に用いる場合、おそらく有効と思われます。
プラセボを使った無作為二重盲検あるいはクロスオーバーのヒト試験において、果実のエキスは慢性的な静脈の機能不全を有意に改善しています。
ドイツなどヨーロッパ諸国では、外傷後、手術時、手術後の脳浮腫治療用および他の外科治療用にアンプル入りエスシン静脈内注射が臨床使用されています。
安全性
生のものを口にするのは危険で、加工して有害な物質を除いたエキスを使用するべきとされています。エスクリンを含むため、死に至ることがあります。果実は、エスクリンを除いた標準規格品であれば、経口摂取での安全性が示唆されています。生の種子、樹皮、花、葉の摂取は危険です。
妊娠中・授乳中や、腎臓、肝臓障害のある人は禁忌です。
エスクリン除去した規格化種子エキスは副作用が出にくいと思われますが、めまい、悪心、頭痛、かゆみが報告されています。胃腸の不調やかゆみを起こすことがあります。
ラテックスにアレルギーをもつ人で特に、過敏症が起きることがあります。
医薬品等との相互作用
クマリンが含まれていますので抗凝血作用のあるハーブやサプリメント、抗凝固剤ワーファリンとの併用で出血傾向を高めることが考えられます。
種子と樹皮は血糖低下作用があるので、同じ作用をもつハーブや糖尿病治療薬との併用で、それらの作用に影響を与えることがあります。
国
ランクB:ツボクサ
ツボクサは、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」に取り入れられている、セリ科のハーブです。毛細血管の血流を増加する作用が確認されており、下肢静脈瘤を改善する効果があります。強壮、抗炎症、傷の治癒、利尿、緩下、鎮静などの効果を持つことも明らかになりました。足のむくみが気になる人、冷え症の人などに使われます。
中国の古い記録では、鎮痛作用や精神安定作用のある薬草として紹介されています。最近では、ストレスからくるめまいや耳鳴りにも使われているようです。
ツボクサは他に、センテラ、ゴーツコーラとも呼ばれます。野生のトラが、ケガをしたときに身体にすり込むという言い伝えから、「タイガーハーブ」の名前も持っています。
医学的なエビデンス(EBM*)に基づいたサプリ情報(1)は→こちら
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ランクA:セイヨウトチノキ(別名マロニエ)
セイヨウトチノキはサポニン[アエスシンaescin (escin):樹皮には含まない]、
フラボノイド、
クマリン、クマリン配糖体[エスクリン]、
タンニンを含みます。
25mほどの高さの落葉樹です。バルカン半島からヒマラヤまでの広い地域でみられます。16世紀にヨーロッパに紹介されました。春の終わりに白い花が直立した穂状花序につき、秋には球状の線褐色の棘状の果実の中に1-3cmの光沢のある赤茶の種があります。
セイヨウトチノキは別名マロニエとして知られる植物です。利用部位は樹皮、葉、花、クリに似た果実ですが、日本では果実は原則として医薬品の扱いです。他の部位も含めて、一般に、「静脈を強化し静脈瘤による症状を緩和する」といわれていますが、科学的に検証されたのは果実の規格化エキスのみです。
ドイツのコミッションE(薬用植物の評価委員会)でも果実のみ承認ハーブで、葉は未承認ハーブに分類されています。
規格化されたセイヨウトチノキの種子のエキスを経口摂取で静脈の疾患(痛み、足のだるさ、張り、かゆみ、浮腫み)に用いる場合、おそらく有効と思われます。
プラセボを使った無作為二重盲検あるいはクロスオーバーのヒト試験において、果実のエキスは慢性的な静脈の機能不全を有意に改善しています。
ドイツなどヨーロッパ諸国では、外傷後、手術時、手術後の脳浮腫治療用および他の外科治療用にアンプル入りエスシン静脈内注射が臨床使用されています。
安全性
生のものを口にするのは危険で、加工して有害な物質を除いたエキスを使用するべきとされています。エスクリンを含むため、死に至ることがあります。果実は、エスクリンを除いた標準規格品であれば、経口摂取での安全性が示唆されています。生の種子、樹皮、花、葉の摂取は危険です。
妊娠中・授乳中や、腎臓、肝臓障害のある人は禁忌です。
エスクリン除去した規格化種子エキスは副作用が出にくいと思われますが、めまい、悪心、頭痛、かゆみが報告されています。胃腸の不調やかゆみを起こすことがあります。
ラテックスにアレルギーをもつ人で特に、過敏症が起きることがあります。
医薬品等との相互作用
クマリンが含まれていますので抗凝血作用のあるハーブやサプリメント、抗凝固剤ワーファリンとの併用で出血傾向を高めることが考えられます。
種子と樹皮は血糖低下作用があるので、同じ作用をもつハーブや糖尿病治療薬との併用で、それらの作用に影響を与えることがあります。
国
ランクB:ツボクサ
ツボクサは、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」に取り入れられている、セリ科のハーブです。毛細血管の血流を増加する作用が確認されており、下肢静脈瘤を改善する効果があります。強壮、抗炎症、傷の治癒、利尿、緩下、鎮静などの効果を持つことも明らかになりました。足のむくみが気になる人、冷え症の人などに使われます。
中国の古い記録では、鎮痛作用や精神安定作用のある薬草として紹介されています。最近では、ストレスからくるめまいや耳鳴りにも使われているようです。
ツボクサは他に、センテラ、ゴーツコーラとも呼ばれます。野生のトラが、ケガをしたときに身体にすり込むという言い伝えから、「タイガーハーブ」の名前も持っています。
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